公開: 2021年11月29日
更新: 2021年11月29日
新入社員一括採用と終身雇用、年功序列を基本とする日本社会の雇用慣行を守る企業では、入社直後の新入社員に対して集合教育を実施する。情報系の仕事に就くとされる新入社員に対しては、コンピュータシステムの基礎から、プログラミング言語まで、基本的な知識を習得させる。その後、多くの企業では、実際にコンピュータを使ったプログラミング技能の実習を経験させる。この実習を通して、プログラミング言語の実践的な使い方と、自分が作成したプログラムに潜んでいる誤りを除去するための「デバッグ」作業の訓練を行う。
しかしながら、そのプログラミング技能の実習では、プログラム設計の基礎や、その設計レビューのやり方などを教えている例は少ない。ここに、企業内教育に依存した日本社会のIT系技術者育成教育の問題点がある。